2016年6月4日土曜日

これからの学習はより創造的に

学歴社会だった頃の日本は、知識重視型の「詰め込み教育」を行っていた頃、アメリカは、個性を尊重する教育を実践していました。

それを受けて、日本が1980年代から2010年代初期までに「ゆとり教育」へと長い年月をかけて移行しようとしていた頃、その半ばである2002年頃に、アメリカは、個性を尊重しのばしていく教育の限界を感じ、再び学歴が重要であるとの教育方針を示しました。

日本の教育方針がぐらついている中、アメリカは一貫して、「クリティカル・シンキング(批判的思考)」を初等教育から大学教育まで一貫して取り入れていました。

一般的にアメリカ人は、コミュニケーションや討論、スピーチが上手いと言われるのは、こういった教育方針が浸透し、子供の頃から徹底して「考える力」を養ってきたというのが一因としてあるのではないでしょうか。

そして、現在、日本は、「脱ゆとり」から「アクティブ・ラーニング」へと移行しようとしています。

アクティブ・ラーニングについては以前書いたのでそちらを御覧ください。
⇛ 「アクティブ・ラーニング」について


そして、現在、アメリカの教育は次のステップに進んで行こうとしています。
それが、「クリエイティブ・シンキング」(創造的思考)です。

人がクリエイティブにならなければならない理由


今までも、元々クリエイティブな人はクリエイティブなので、これはさして目新しいことではないのですが、時代の流れとともに、分析な思考力を持っているロジカルな人の需要よりも、創造的な人の需要が高まっていくという時代背景があります。

物事はある程度分析を済ませることができれば、あとは「その要素をどう組み合わせて新しいものを創っていくか」という「組合せ」の問題になってきます。そしてあらゆる組合せは、コンピュータで再現可能なのですが、そこに人の感性やセンスが加わることで、無駄なものを除外して、意味や価値があるものを選ぶことができます。

Googleのプログラマーには、コンピュータでもすべて解ききるのに100年かかる処理を、「どう人の手を加えて時間を短縮できるか」ということを考えている人たちもいます。

それは、既存の方法論や枠組みを認めつつ、それにとらわれない柔軟な発想力を必要とするもので、そのアイデアには計り知れない価値があります。

物の価値が低くなって、アイデアや付加価値が高まっていく時代に必要な人材をどう育てていくかが教育の争点で、そのためには、まず、「考える力」を養っていかなくことが必須の条件となってくるでしょう。

創造的な思考を実践刷るために必要なことは次の2つです。

1.現在ある物事を分析し、その仕組や成り立ちを徹底的に理解すること。
2.物事の「前提」となている枠組みを疑い、壊し、それに新しい価値を創造すること

芸術の分野の歴史では、一度この流れは失敗しています。
再び、こういった流れに向かっているのには、また別の理由があるのですが、それはまた別の機会に書いていこうと思います。

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