2016年6月5日日曜日

ロジカル・シンキングでは解決できない種類の問題がある

前回、「クリエイティブ・シンキング」の概要について書きました。

⇛ 「これからの学習はより創造的に

「論理的・分析的に物事を考えていくこと」というテーマがこれまでの流れで、そういった人材を育てることが教育の主眼だったのですが、ITの時代を迎えた今、「現実に人類が向き合っていかなければならない問題に対して、どのようなアプローチで解決していくことができるか」という「問題解決能力」が必要とされてきています。

なぜならば、人間がこれまで獲得してきた利便性は、従来の諸問題を解決してきましたが、利便性がある程度克服された現状では新たな問題が浮き彫りになって行くからです。

世の中には「論理的・分析的な思考では解決できない種類の問題」があることもわかってきました。

環境が劇的に変わっている現実に、今までと同じアプローチで対応することはできません。その都度、何が適切かを考え、判断し、行動できる能力は、今後、どの分野においても、必須の能力になってきます。

「クリエイティブ・シンキング」とは、何も、「全員が芸術家になれ!」といっているわけではありません。

そういった状況の変化に対応するだけの柔軟性が「ロジカル・シンキング」をベースにした教育を受けているだけでは対応できなくなってきている、というだけの問題です。

繰り返しますが、今までにも、同様の考えをしていた人は多くいて、今、それに名前が付けられたというだけのことです。

「クリエイティブ・シンキング」の発想のベースにあるのが、「水平思考」です。

次回は、「水平思考でしか解決できない問題」について書いていきたいと思います。

2016年6月4日土曜日

これからの学習はより創造的に

学歴社会だった頃の日本は、知識重視型の「詰め込み教育」を行っていた頃、アメリカは、個性を尊重する教育を実践していました。

それを受けて、日本が1980年代から2010年代初期までに「ゆとり教育」へと長い年月をかけて移行しようとしていた頃、その半ばである2002年頃に、アメリカは、個性を尊重しのばしていく教育の限界を感じ、再び学歴が重要であるとの教育方針を示しました。

日本の教育方針がぐらついている中、アメリカは一貫して、「クリティカル・シンキング(批判的思考)」を初等教育から大学教育まで一貫して取り入れていました。

一般的にアメリカ人は、コミュニケーションや討論、スピーチが上手いと言われるのは、こういった教育方針が浸透し、子供の頃から徹底して「考える力」を養ってきたというのが一因としてあるのではないでしょうか。

そして、現在、日本は、「脱ゆとり」から「アクティブ・ラーニング」へと移行しようとしています。

アクティブ・ラーニングについては以前書いたのでそちらを御覧ください。
⇛ 「アクティブ・ラーニング」について


そして、現在、アメリカの教育は次のステップに進んで行こうとしています。
それが、「クリエイティブ・シンキング」(創造的思考)です。

人がクリエイティブにならなければならない理由


今までも、元々クリエイティブな人はクリエイティブなので、これはさして目新しいことではないのですが、時代の流れとともに、分析な思考力を持っているロジカルな人の需要よりも、創造的な人の需要が高まっていくという時代背景があります。

物事はある程度分析を済ませることができれば、あとは「その要素をどう組み合わせて新しいものを創っていくか」という「組合せ」の問題になってきます。そしてあらゆる組合せは、コンピュータで再現可能なのですが、そこに人の感性やセンスが加わることで、無駄なものを除外して、意味や価値があるものを選ぶことができます。

Googleのプログラマーには、コンピュータでもすべて解ききるのに100年かかる処理を、「どう人の手を加えて時間を短縮できるか」ということを考えている人たちもいます。

それは、既存の方法論や枠組みを認めつつ、それにとらわれない柔軟な発想力を必要とするもので、そのアイデアには計り知れない価値があります。

物の価値が低くなって、アイデアや付加価値が高まっていく時代に必要な人材をどう育てていくかが教育の争点で、そのためには、まず、「考える力」を養っていかなくことが必須の条件となってくるでしょう。

創造的な思考を実践刷るために必要なことは次の2つです。

1.現在ある物事を分析し、その仕組や成り立ちを徹底的に理解すること。
2.物事の「前提」となている枠組みを疑い、壊し、それに新しい価値を創造すること

芸術の分野の歴史では、一度この流れは失敗しています。
再び、こういった流れに向かっているのには、また別の理由があるのですが、それはまた別の機会に書いていこうと思います。

2016年6月3日金曜日

英語力を上げたいなら洋書を読むべき3つの理由

中学生や高校生で、さらなる発展的な英語の学習を行っていきたい場合は、洋書を読むことをお勧めします。

洋書を読む利点は次の3つです。

1.教科書に出てこないカテゴリーの単語やフレーズが普通にでてくる
2.一冊を読みつくすことで、記憶に残りやすい
3.英語独特の言い回しやリズム感が養える

教科書で学んだ内容は、復習をしなければ、通常1周間で約7割、1ヶ月もあれば、約8割くらいは忘れてしまいます。一つのものについての継続性がなければ、脳は、その情報へのアクセスを弱めてしまいます。せっかく学んだことを忘れてしまうというのは、半分は脳のシステム上どうしようもないことですが、努力によって記憶を定着させることができます。

それを可能にするのが、「反復」と「関連付け」です。

忘れすことを防ぐのに必要なことは、定期的な「反復」

人間の脳は、長時間同じものに晒されているからといって、それを完璧に記憶するというものではありません。「記憶を定着させる」というよりは、「記憶を強化する」といった方が適切かもしれません。「人は忘れてしまう」ということを前提として、一定時間あけてから繰り返しインプットすることで、記憶は強化されていき、「短期記憶」がやがては「長期記憶」として定着していきます。

最も効果的な復習のタイミングは、「20分後」「1時間後」「1日後」「1週間後」「1ヶ月後」です。なぜならば、人の記憶は、

20分後には覚えたときの58%しか残らない(42%忘れる)
1時間後には覚えた時の44%しか残らない(56%忘れる)
1日後には26%しか残らない(74%忘れる)
1週間後には23%しか残らない(77%忘れる)
1週間後には21%しか残らない(79%忘れる)

というように変化していきます。

繰り返しますが、これは、自然なことです。

そして、この割合の減少を防ぐためには、「反復」が最も有効な手段となります。

「関連付け」でさらに記憶を強化する

関連付けの学習は、例を挙げるならば、「語呂合わせ」で何かを暗記することと同じです。

全体的に見れば、「そのもの自体 + 語呂」と、記憶する情報量は、それだけを覚えるときよりも増えてしまいます。しかし、増えた情報量に意味付けをする人間のイメージ力はとれも強い力です。それを利用することによって、忘れにくい記憶となり、思い出すきっかけ(刺激)が増えていきます。

100個のリスト項目を覚えるならば、まずは、分類しましょう。似たようなものに同じ色でマークするのもよいですし、単純に項目の頭に番号を降るだけでも記憶のしやすさは変わります。「30番台に◯◯があったなぁー」「そういえば、その下に◯◯もあった」「ここの3つは似たようなものだからセットで覚えよう」などという工夫ができるようになれば、思い出すきっかけはいくらでも作ることができます。

洋書を読む際も同様で、ストーリーやエピソードごとにキーワードとなる英単語や、その場面を表す言葉、登場人物の印象的なセリフなど、物語を通して、意味のある言語を覚えていくことのメリットは、非常に大きいです。

1500語の無機質な単語帳をひたすら繰り返し眺めていても、単語を覚えることはできますが、単語集のデメリットは、「そこに書いてある意味しか覚えられない」ことです。文脈からも把握できないし、単語の持っている語源的な意味も理解することは難しいでしょう。単語集と同じ値段で、より記憶にのこり、学習や理解を深める本を1冊選ぶことのメリットは計り知れないものがあります。1ヶ月、単語集を本棚にしまって、洋書を手にとってみて下さい。学習の質は劇的に変わるでしょう。


2016年6月1日水曜日

「アクティブ・ラーニング」について

近年、「アクティブ・ラーニング」という授業形態が大学や高校の授業に取り入れられてきています。

現在では、約半数以上の学校が、積極的に「アクティブ・ラーニング」形式の授業を実施していて、2020年の教育制度改革に向けて、初等中等教育にも学習指導要領などを通して、実施される見込みです。

今年の新入生には、「アクティブ・ラーニング」についての説明会が学校や教員にもその旨が説明されています。


アクティブ・ラーニングとは


文科省によれば、アクティブ・ラーニングとは、

『課題の発見・解決に向けた主体的・協力的な学び』

と定義されています。

また、「アクティブ・ラーニング」の3つの柱として、

  1. 何を知っているか、何ができるか(個別の知識・技能)
  2. 知っていること、できることをどう使うか(思考力・判断力、表現力等)
  3. どのように社会・世界と関わり、よりよい生活を送れるか(学びに向かう力、人間性等)

という項目が、「アクティブ・ラーニング」によって育成される資質・能力となっています。


「アクティブ・ラーニング」で教育は変わるのか


「アクティブ・ラーニング」という形態を授業に導入したとしても、「学び」は変わりません。それは、学習する本人の意志や態度の問題だからです。

今までも優秀な教師は生徒に対して、「物事に興味・関心のない生徒に興味・関心を抱かせる」という動機付けをしてきました。しかしこれは、授業に「アクティブ・ラーニング」を取り入れたからといってどうにかなる問題ではありません。生徒にとっては、他人に薦められた本を読もうとするかしないかの心理状態と同じです。そして、多くの教師は、自らアクティブに学習してきた経験をもっている教師ばかりではないということも、大きな問題です。経験として、生徒にそれを伝えることができないからです。

つまり、「アクティブ・ラーニング」は、教育が学習の話ではなく、実生活レベルでも、物事に興味・関心を抱き、自ら行動力を持って、それと関わり合おうとするかしないか、という問題なのです。経験主義的な指導しかできない教師は時代遅れで、「新たなもの」に対して寛容になる態度は必要不可欠です。

そのような状況において重要なことは、「偏見や先入観を持たないこと」や、「暗黙のうちに前提となっていることを疑う」といったフラットな思考や態度です。

以上のことを踏まえ、物事に対してアクティブになれるように生徒を促すことができる「最高のモチベーター」としての教師がいるかいないかで、結果は大きく異なってきます。


2016年4月3日日曜日

本・アートに関連したレビューブログ 『Book of Life』

Inlight.eduでは、より深く本やアートを読み解くことを目的とした『Book of Life』というブログで、皆様に馴染みのある純文学から、新書、漫画、評論、写真集など、様々なジャンルの本のレビューを掲載しています。


本の読み方は、人それぞれといわれますが、筆者は一人しかいません。
誤解はいくらでもできますが、筆者の表現はその作品一つだけです。


ただの感想やあらすじのレビューだけではなく、そういった少し踏み込んだ本の読み方も含め、『Book of Life』をご覧いただければと思います。

⇛ ブログのURL:http://www.bookoflife.tokyo

2015年度順天堂大学医学部入学試験 小論文「キングス・クロス駅の写真」

問題「キングス・クロス駅の写真です。あなたの感じるところを800字以内で述べなさい」




これは、2015年度順天堂大学医学部入学試験の小論文の問題として出題されたものです。

東洋経済ONLINEの記事でも紹介されています。

多くの受験生は、このような問題に対する対策をしていないだけではなく、”今まで解いたことのない(考えたことがない)” 問題であったということで、パニックになったかもしれません。

そして誰もがきになるのは、”合格するための解答” はどのようなものになるのか、ということになります。

問題文も「あなたの感じるところを800次以内で述べなさい」と、わざと中途半端な書き方をしています。

この問題を解くために必要な思考は、次の3つです。
1.医学部の小論文なので、医学にからめた内容であること(内容の方向性の決定)
2.絵は何を象徴しているのか(分析力と考察力)
3.1と2を踏まえて、あなたは何を思うか(個性の表現や個人の見解・意見)

800次なので、2段落か3段落構成で、上記した内容をまとめれば小論文を書くことは可能ですが、この下書き(ドラフト)を書くことができるかどうかが、最初の関門となります。

日本人はエッセイが苦手

日本人がエッセイが苦手な理由には、「そもそも何を書けば良いのか分からない」というものが多いのです。

好き嫌いと意見の違いや、批判的(クリティカル)な感想を考えるという習慣がないからです。

さらに、最近では、個人を尊重するというフレーズに煽られ、”人それぞれ” の意見の重要性が主張されることが多いですが、これは、この場で求められているものとは決定的に違うものです。

”答えがない” もしくは、"答えが一つとは限らない" ことは、明確な正解がないこととは違います。

同じものを違う方法で表現すると、違うものに見えてしまうというのは、物事の本質がつかめていないことになります。

「階段の下の方に結び付けられた赤い風船」
「階段をほぼ登りきろうとしているコートの男(大人)」
「男が振り返る気配はない」
「全体的に暗い雰囲気」
「トンネルの先は見えない」

ということが、どのような文脈でどのように解釈可能かということを論じればいいのです。

この絵を見て、ハッピーな気分になる人は、稀でしょう。
そういう人もいて一向にかまわないのですが、分析力が欠如し、求められている解答ができないとみなされるだけです。

これが、入試問題として成立する理由を考えれば、ある程度解答の方向性は絞ることが可能です。

そして、これは決して特殊な試験形態ではなく、3つの思考を考えて表現できる力があるかどうかが試されています。


この問題を対策できる指導者がいない

教育について問題となるのは、このような問題を対策するために、どれほど時間とお金と労働力を費やせるかということです。

多くの塾や学校の先生は、このようなエッセイを書く教育を受けてきてはいませんし、一見「明確な答えがでそうにないこと」よりも、「パターン化することができる少しでも点数を稼げるテクニック」を教えるほうが、費用対効果が高くなります。

そして、多くの親御さんや生徒も、点数として明確に結果が出るもののほうが、不安が解消され、安心するでしょう。

しかし、本当にそれで良いのでしょうか。

社会が本当に求めている人材は、このような考える力が備わった学生なのかもしれません。





2016年3月15日火曜日

センター試験で出題されたゲーム理論

センター試験で出題された「ゲーム理論」


2016年度センター試験の政経の問題に、「囚人のジレンマ」が出題されたようです。

→ センター試験で出題された囚人のジレンマゲームの記述に納得がいかない人

生徒に「ゲーム理論」に関する問題が英語あたり出る可能性があると言いまわっていたのですが、政経で出るとは思いませんでした。

この点からも、時事的なトピックに敏感であり、その概要を普段からしっかりと調べているかどうかが、合否の分かれ目に大きく影響しているかもしれません。

「ゲーム理論」や「囚人のジレンマ」については、大学の専門的な内容なので、よほどの数学好きな塾講師あたりでないと、しっかりと解説はしないでしょう。

そもそも指導時間で「囚人のジレンマ」の話しをしたら、受験には関係のないことだと塾側か保護者側に無駄だと一喝されるかもしれません。

もう少し寛容な学習が認められることを祈るばかりです。




「He is a mathematical genius.(この男は数学の天才である。)」


昨年の2015年5月23日に、アメリカの数学者ジョン・ナッシュさんが死去されました。

訃報を受け再び話題にのぼるのもどうかと思いますが、それだけこの世に残したものが偉大であったという証なのでしょう。

「ゲーム理論」は、その実践的応用は多くのビジネス書などで親しまれている方々も多いと思います。

「ゲーム理論」は元々、チェスの戦略の分析から始まったもので、どのような戦略を取れば勝てるかということを、論理的に分析していったものです。

そういった意思決定や戦略が紛争の解決や経済に応用されていき、今はビジネスなど身近な分野でもよく耳にするようになりました。


「ナッシュ均衡」と「パレート効率性」


ジョン・ナッシュの名が付けられている「ナッシュ均衡」というものがあります。
「ナッシュ均衡」は、自分の戦略を変更することによってより高い利益を得られないような均衡状態のことをいいます。

また、「パレート効率的」という状態は、自分も含めた誰の利益も損じることなく、より高い利益を得られる状態のことをいいます。


神に見放された「囚人のジレンマ」


囚人のジレンマとは、純粋戦略ゲームでは、他の参加者とはコミュニケーションがとれない状態で、どのような戦略を取れば相手よりも利益が高くなるかといったゲームです。

相手がとる戦略を予め予想し、相手がどんな戦略をとっても、自分の利益が最大になるような戦略をとれれば、そのゲームを支配できます。

しかし、自分の利益だけを考え、自分の利益が最大になるような戦略をとったとしても、相手が選ぶ戦略次第では逆に損になってしまうような場合があります。

したがってこの場合は、自分は最大の利益を得られないが相手がどんな戦略をとったとしても利益が出る戦略が、結果的にその状況で最大の利益をもたらす場合が存在するという状況があります。

具体例は、Naverに分かりやすいものがありましたので、こちらを参考に。

囚人のジレンマという状況は、

「ナッシュ均衡(参加者全員が最善の戦略)であるが、パレート効率的ではない(相手を騙せばもっと高い利益を得られることも可能な)状態」

のことをさします。

もっと簡単に言えば、「欲に目がくらむと、ろくなことがない」といった感じでしょうか。

自分だけが得をするような行為を選択すると大きな損をしてしまう大きな可能性が存在することもあるということが、数学的に示されたものです。

アダム・スミスという経済学者は、

「各個人が自己の利益を追求すれば、結果として社会全体において適切な資源配分が達成される」

といい、「神の見えざる手」が市場経済を数100年間導いてきました。

一方で、ジョン・ナッシュは、

「集団の利益を追求することが、結果的に個人にも最大の利益をもたらす場合もある」

という特殊な解を発見しました。


ジョン・ナッシュの半生を描いた名作映画『ビューティフル・マインド』




2001年に公開された『ビューティフル・マインド』は、ジョン・ナッシュの半生を描いた映画で、アカデミー賞やゴールデングローブ賞で各賞を受賞した作品です。

彼の大学生から晩年までの人生の物語りで、囚人のジレンマを思いついたエピソードなども描かれています。おすすめの映画の一つです。


R.I.P John Nash








2016年3月3日木曜日

日本人が英語を話せるようになるために必要なたった3つのこと

 2020年を目途に日本の英語教育の制度は、大きく変わります。


小3から、英語が必修科目になり、小5、小6では、成績が付く科目になっていきます。

詳しくは、↓のBenesseのサイトでまとめられています。
Benesse 【小学生】2018年から学校での英語教育はどう変わるの?


コスパが悪い日本の英語教育

今までは、中学で義務教育として3年間+高校で3年間と、ほとんどの学生は計6年間も学校で英語の授業を受けてきてるのにもかかわらず、ろくに話せるようにならないと批判を受けてきました。

スウェーデンの教育機関が調査した、英語を母国語としない国々の英語力の調査によると、2014年の結果では、日本は、5段階評価のちょうど3番目という結果が出たようです。


問題は、かけた時間と費用のわりに、十分な成果がでていないということです。
これは、学習者というよりは、教育者や教育機関または教育システムの問題が大きいように思われます。


具体的に言えば、

  • 英語の文法をいったん日本語に置き換えて学習させているため、直感的ではない
  • 英語を使いこなすためではなく、英語を日本語訳させるための教育になっている
  • 教育者の多くは、自分が教わってきた方法を子供たちに伝えているだけ
  • 言語としてのイメージよりも、”勉強するもの”としてのイメージが先行してしまう
  • テレビなどのメディアで、和製英語を使っていたり、日本語的な発音をしている
  • 文法を勉強しても話せるようにならないという世間の思い込み
  • 学んでも、使う機会が極端に少ない環境

などが、主な問題です。


実際に生徒の指導をしていても、模試の偏差値が60~70ほどで、英検で言えば準1級を合格するほど成績が優秀な生徒でも、英作文をさせると、まともに英文をかける生徒はほとんどいません。


この原因は、単純に「英語をアウトプットすることに慣れていない」からです。


そして、せっかく長い時間と費用をかけて学習してきた英語を自分のものにするには、

「使っていない知識」 を 「使えるようにする」

ことができればよいのです。


日本人が英語を話せるようになるために必要なたった3つのこと


1.英語を使う環境に身を置く 
2.頭の中で瞬間的に英作文をできるようにする 
3.その状況に合ったフレーズを覚えて使う



1.英語を使う環境に身を置く

日本にいながら、日常的に英語を使う環境に身を置くことは、簡単ではありません。
しかし、英語に慣れ、英会話を上達する上で、これほど重要な要素はありません。

教育改革が進めば、中学や高校などの英語の授業では、英語のみで授業をすることになるでしょう。しかし、たった1日24時間の1時間(4%)です。

一方、海外で生活していれば、日本人の友達と日本語で会話はすることはあっても、祖霊がいのほとんどの時間や、耳から自然に入ってくる声だったり、目に入ってくる看板や文字だったり、多くのものが本当の意味で、日常的に英語漬けの生活になります。

まずは、ちょっとメモする言葉ひとつからでも英語でメモしてみたり、動作やモノを単語で行ってみたり、映画を吹替ではなく字幕で見るようにしてみたりと、日本にいながらも、細かく英語に切り替えることは可能です。

慣れてくれば、洋書を読んでみたり、字幕なして映画をみてみたり、海外のサイトにアクセスしてニュースを読んでみたりと、ネットを使えば、教材はいたるところで無料でてにはいります。TEDを最大限に活用するだけでも、十分な英語力は身につくでしょう。

まずは、身の回りの環境を英語モードに変えていきましょう。

2.頭の中で瞬間的に英作文をできるようにする

日本人が学校などで学ぶ英文法などは、本当に”使えない英語”なのでしょうか。

答えは、Noです。

実際に、英語圏の学校にいけば、ESLという「英語を母国語としない人たちのための英語の授業」があります。海外の大学に入る前にはたいてい、大学の英語での講義についていけるだけの英語力(読む・聴く/話す・書く)を身につけるために、ほとんどの学生はまず、大学や互角学校でESLの授業を受けます。

読み書きに関しては、日本の高校での授業の方がより高度な文法を扱っているほどです。
つまり、文法的知識としては、ネイティブに引けをとらないばかりか、ネイティブよりも詳しいかもしれません。しかし、日本人はInputした知識をOutputすることが苦手なのです。

基本的な文法をしっかりと理解していれば、最初は時間がかかるかもしれませんが、頭のなかで今からいうことを英作文をしてから話すことで、しっかりとした文章で会話ができます。

むしろ、そういった方法を取らなければ、フレーズありきのノリだけの会話になって、決まったパターン化した会話しかできなくなってしまう危険性もあります。

頭の中での英作文は、慣れてくれば速くなりますし、意識しなくても、すらすらと出てくるようになります。かりに、伝わらなければ、相手は聞き返してくれますし、自分の英作文のどこが不自然かということも考えて直すきっかけになるでしょう。

瞬間英作文の極意は、主語と動詞を決定することです。
この点が、日本語と決定的に違う文法です。

日本語は主語を省略しがちですが、英語の場合は、毎回主語が明確になっている必要があります。

そして、主語の次に、最も適切な動詞(述語)を先に言ってしまうことです。
日本語では、動詞(述語)はフレーズの一番最後に置かれるので、この考え方を大きく変えなければなりません。後の付け足しの情報は、この主語と動詞を言えれば、自然に出てくるようになります。

3.その状況に合ったフレーズを覚えて使う

すべてをフレーズ化してしまうとボキャブラリーが乏しくなったり、表現がワンパターン化してしまいがちですが、フレーズを覚えることは、英語での会話の感覚に慣れることには必要不可欠です。

相槌にしても、挨拶にしても、まずはしっかりとフレーズを覚えましょう。

相手に同意するフレーズだけでも、

Exactly.
Why not.
Certainly.
Absolutely.
Definitely.
Of course.
Seriously.
Sure.
Word.
Yeah.

など、様々な表現方法があります。
ほとんどが、「確かに。」のような意味ですが、実はそれぞれ意味がちがいますし、その場や会話に合った受け答えというものがあります。

これらのフレーズの意味の違いを理解し、使い分けられるだけでも、相槌にも会話にも幅が広がります。


最後に

みなさんが本当に必要としているものは、学問としての英語ではなく、コミュニケーションツールとしての英語です。学問的な要素(文法や知識、文化的な意味や語源など)があれば、さらにそれらの言葉は深みを増します。

学校などで学ぶ英語も英語です。それらを上手く活かして英語を実生活で活用していけるような学習をすることがなによりも大切でしょう。


































2016年3月1日火曜日

2016年度 春期講習のお知らせ

2016年度 春期講習のお知らせ


日を増すごとに暖かくなっておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
今年の受験シーズンも佳境にさしかかり、また一つの節目を迎えようとしています。

学習の内容もまた、年々要求されるものが変わり、現在は2020年の教育改革に向け、学習内容が大きく変わる過渡期にあります。この教育改革は、小・中・高の学習や受験だけではなく、大学教育にも一貫して行われているものです。従来の詰め込み方教育では結果だけが求められてきました。今後は、考える力や実際に知識をアウトプットする力が、より実践的な意味での競争力を強めていくようになるでしょう。

この春の節目に、是非、新たな気持ちで未来を見据え、学習に取り組んでいって欲しいと思っております。この講習が、そのきっかけになれば幸いです。



日程:

3月20日(日) 〜 4月日10(日)
※ 指導日はご希望を受け、調整いたします

場所:

京王線沿線の公共施設など(各生徒さんとご相談し決定いたします)

授業内容:

学習内容や状況を見直し、生徒さんと相談して、学習計画を立てていきます。
立てた計画は、別途まとめて、個別にお渡しいたします。

コースと料金(施設の利用料込み):

  1セット(5回の授業、1コマ4時間) 50,000円

2セット(10回の授業、1コマ4時間) 80,000円
3セット(15回の授業、1コマ4時間) 115,000円
4セット(20回の授業、1コマ4時間) 150,000円

※ 1日2コマ以上入ることも可能です。 そうしていただければ、仮に4セットでも、春休みの10日間(1日8h)を集中して受講できます。
※ 1回2時間からの授業も可能です。生徒さんに合わせた学習計画をたてさせていただきます。まずは、ご相談下さい。

お申込について:

お申込はメールで構いません。 受講可能な日程をメールでお知らせください。
お申し込みの締切日は、3月19日(土)までです。
日程の詳細などは、シフトを組んだ後、個別にお知らせいたします。

お支払について:

後ほど、ご請求書をお渡ししますので、そちらの内容に沿ってお支払い下さい。

お友達紹介キャンペーン:

お知り合い・ご友人をご紹介いただけましたら、次の割引を適用させていただきます。

1.春期講習の受講料を50%OFFいたします。
2.今後の授業料から、毎月1万円割引いたします。

是非、ご協力お願い致します。

その他の講座:

当塾では、学生への学習指導の他、学生や大人の方向けにも、Webデザインや文章指導、詩や小説・自伝のワークショップなどの文章指導など、さまざまな講座やワークショップをおこなっております。

この春期講習でも、新たに、講座を開催する予定です。
後ほど、ホームページにて詳細をお知らせいたします。

日頃の学習に関するお悩みなどがありましたら、是非、ご相談・ご検討下さい。

宜しくお願いいたします。






Inlight.edu  代表 畠山
TEL: 080-1826-8222


2016年2月25日木曜日

02/28 自伝のワークショップを開催します!【京王線沿線】

2月28日(日)に、自伝のワークショップを開催します。

「あなた」にしか語れない「物語」がある。


ということで、今回は「自伝」を扱います。


前回は、「詩」のワークショップを行い、参加者の方の個性がストレートに表現された作品が多くありました。また、公募のコンテストに応募することを一つの目標としてそれぞれが取り組んでいきました。


今回は、「自伝」の出版を最終目標に設定しています。


一昔まえには、自費出版するとなると最低でも100万〜200万円ほど必要で、非常にハードルが高かったのですが、現在では、原稿のデータがあれば、無料で出版できるサービスがいくつか出てきました。電子書籍ではなく、紙の本でISBNまで発行できるものです。

そういった新しいサービスのご紹介もワークショップ内でお伝えしていきたいと思います。


ワークショップの開催場所は、京王線沿線の施設です。
参加者が未定なので、参加者の皆様がアクセスしやすい場所を選びたいと思っております。


ワークショップに関してご不明な点があれば、お気軽にお問合せ下さい。

皆様のご参加を、心よりお待ちしております。